ダンボールなど古紙のリサイクルは、限りある資源を守るための重要な取り組みです。ダンボールなど紙の原料は木材から抽出したパルプであるため、無駄に消費すると過度な森林伐採につながる恐れがあります。環境保護活動全般において高い注目を集めているのは、地上の二酸化炭素の濃度を下げて、温暖化を少しでも改善することです。そのために行うべき取り組みのひとつが、森林伐採を抑えることです。ダンボールなどを積極的にリサイクルしていけば、不必要に森林を伐採することがなくなるため、環境保護に繋がります。

国内のダンボールの回収率は95％以上となっており、これは世界にも誇れる程の高い数値となっています。ダンボール回収は無料でしてもらえるという概念が多くの人に浸透しているからこその数値でしょう。また、ダンボール回収を無料で行った後、再生されるまでのサイクルも確立されており、業者間の連携も取れています。回収から再生までの間で、二酸化炭素の排出量が少ないダンボールは、非常に優秀な資材と言えます。

最近ではインターネットでショッピングを楽しむ人が増え、家庭にはダンボールで梱包された商品が多く届きます。梱包を解いた後のダンボールは燃えるゴミとして捨てるのではなく、町内会などで実施している資源ごみの回収日に出したり、スーパーマーケットなどの店舗に置かれている古紙回収のコンテナボックスに持っていくことが大切です。ダンボール回収を無料でしてくれる業者に連絡すれば、持っていく手間も省けます。大量のダンボールは重く、高齢者や女性にとっては運ぶのが大変であるため、電話一本で回収に来てくれると非常に助かります。回収してもらう手段は多くあるため、自分にとって都合のいい方法で積極的に回収に協力するべきです。ひとりひとりが意識することは、とても意味のあることと言えるでしょう。

一般家庭に比べて工場や店舗などでは日々大量にダンボールを利用していますが、量に関係無くダンボール回収は無料で行われています。多くの場合、紙製品のリサイクルを行っている業者がそれぞれのオフィスや店舗を巡回して、定期的に不要になった紙製品を回収していきます。企業としてもかさばるダンボールをスムーズに回収、処分してもらうことができて、スペースの確保ができるというメリットがあります。企業であれ一般家庭であれ、ダンボールはリサイクルが可能な貴重な資源という意識を持って、回収とリサイクルに協力していくことがとても重要です。